再び地獄へ
元彼女への想いを完全に断ち切り、再び恋人を探していこうという気持ちになってきた私は再びマッチングアプリ(地獄)を再開していた。
相変わらずマッチングというのは面倒で、会うまでに非常に長いやり取りが必要。
何度「はじめまして」と言ってきたことか。
数えきれないほどの相手とメールをしても、会うに至るまでほんの数人。
気の遠くなるような時間と根気が必要。
それでも付き合えるかどうかは分からない。
こんな馬鹿げたことを繰り返してまで恋人が欲しいだとか、結婚したいと思う理由としては幼い頃から現在に至るまで私を苦しめてきた連中へ「ざまあみろ」と心の中で言ってやる為。
自分にとっての幸せは、自分の家族を作ること。
世の中のクソ共が恋人やら結婚やら、子供を授かっているのであれば
私にだって出来るはずだ。
ほとんど意地。
復讐に近いのかもしれない。
だが、もしこの気の遠くなるような長い婚活が終わり
自分の家族を作ることが出来たのなら。
私は平穏に暮らすことが出来るだろう。
結婚相手には何も求めていない。
ただただ、平穏に暮らしていければ私は幸せなのだと思う。
その為に、今日も私は婚活をする。
うまくいかない婚活
とはいっても、時間をかけたから努力をしたからといって
婚活がうまくいくはずもなく。
結果を残せていない。
会うことはできたけれど、付き合うまでに至らなかった相手との思い出をここに書き綴っていこうと思う
1人目、価値観と自分が思う女性らしさ
マッチングアプリを再開して、まず最初に会うことになった相手の話。
相手の年齢は34歳。
お相手女性は偶然にも近くに住んでいて、車で20分くらいの距離に住んでいた。
なので気軽に、すぐに会うことが出来た。
近くのサイゼリヤで待ち合わせすることに。
先に席に座っているとLINEがあったので店の中へ入って探すことに
お相手を探し、一緒の席へ。
お互いのことを話しながら、話は結構盛り上がった。
そう思っていたところ、隣の席にいたグループが結構騒がしいことにお互い気が付く。
私は、うるさい邪魔だなと思っていると
お相手女性は急にゲラゲラ笑い始めた。
私はこの時点で、何が面白いんだ?気味が悪いと心の中で思ってしまった。
だが、この程度の価値観の違いならあって当然。
私はそう自分に言い聞かせた。
最初のデートが終わり、楽しかったですとLINEをして一日を終えた。
どうでもいいと思っていた、相手へ求める条件と自己嫌悪
その後、再び会ってくれるとのことで車で迎えに行くことに。
近くのショッピングモールを待ち合わせ場所にして、お相手を待つ。
すると、くたびれたヨレヨレの服で待ち合わせ場所へと来る相手。
私は、ガッカリしてしまった。
一緒に歩くのが恥ずかしい、歩きたくない。
そう思ってしまった。
散々苦労して会う約束をしてここまで来たのに。
私にはちゃんと理想があって、最低限求めている条件があると思うと自分自身が嫌になってしまった。
自分の求める条件なんてどうでもいいんじゃなかったのか。
好かれるだけでも難しいのに、自分にも好みがあると知ってしまった。
これでは、また途方もない時間がかかってしまう。
本当に自分が嫌いになった。
待ち合わせを済ませ、車に乗ってもらいレストランへ。
インド料理の店で食べたのだが、これが不味い。
普段私はどんな料理でも食べれるし、大体のものが美味しいと思えるような舌なのだが…。
相手女性を見ると美味しそうに食べている…
ダメだ、食の価値観も合わない…。
このデート中、いろんな話をしたのだが
お相手女性は普段近くの銭湯へ行くらしい。
そこの食堂でレバニラ定職をよく食べているという。
もう、ダメだ…。
相手を女性として見ることが出来ない…。
デート後、楽しかったとLINEが来たが私は既読無視をしてしまった。
最低だ。
その数日後、お相手女性からどうしましたか?とLINE
もし私に興味が無いならここで終わりにしましょうとも言われた。
邪魔な理想
婚活をしていて、相手が自分に興味を持ってくれる可能性なんてほぼ無いと思って行動してきた。
どんな相手でも、取りあえず受け入れる
そんなことを思って行動してきたのに、相手に嫌悪感を抱いてしまった自分に嫌悪してしまった。
どちらにせよ、この相手とは付き合えない。
そう思い、お断りのLINEをする。
後で絶対後悔する。
そうとも思ったのだが、私はこの選択をした。