マッチングアプリで知り合った女性と付き合って暫くが経つ。
私たちがお互いに好きという言葉を使う時、その温度差にズレがあることを度々彼女から聴いていた。
その度に私は知らないふりをしてやり過ごし、もっとこの関係が崩れないように現状維持という形を取っていたのだが、どうやら限界が来たようだ。
2019年の年末のこと
世間はクリスマスで、殆どのカップルが浮かれていたが、私達はそうではなかった。
来年も一緒にいたい
そう私は思っていたのだが、彼女は必ずしもそうでは無かったようだ。
「このままズルズル付き合っていても、私には結婚の意思は無い」
そう彼女は言う。
私は何1つ言い返す言葉が見つからなかった。
そのまま何とか1,2時間話し合いをして、取り敢えず来年も二人で旅行に行く約束をした。
旅行当日、彼女を車で迎えに行くと…
風邪をひいて辛そうにしていた。
この旅行で彼女との仲を取り戻すんだ。
そう思って迎えに行っただけに、私はその場で酷く落ち込み、とても残念そうな表情をしてしまった。
その後、行く予定の場所に次々向かうのだが、彼女に気を遣いながらする旅行は、正直悲しくて仕方がなかった。
宿に着き、すぐに彼女は寝てしまい、私は二人で旅行に来たにも関わらず 、孤独を感じてしまった。
もちろん彼女は悪くない。
だが、この旅で信頼される人間になろうとこの地に来た私としては、とても複雑な気持ちになってしまった。
それから1ヶ月程時が経ち、今度は別の場所に行こうと彼女を誘った。
その場所は鎌倉周辺。
最初中華街に行き、そこから鎌倉へ。
ちょうどその頃はコロナウイルスが日本でも猛威を振るっており、観光客がほとんどいない状況だった。
外に出たら危険なんじゃないのか?
そう思いながらも、人の少ない中華街や鎌倉を満喫した。
この旅は大成功で 、何も失敗は無いものだと思った。
だが、私は帰りの電車の中孤独感に襲われ、寂しくて寂しくて仕方がなかった。
何故成功だと思われた今回の旅が悲しいのか。
ずっと二人でいたのに何故孤独感に襲われるのか。
それはやはり、二人の間の「好き」に温度差があるからだと、今ならよく分かる。
そして、さらに一ヶ月後…
私は車を買い換えるため、車の販売店へと足を運んだ。
本当は一人で行っても良かったのだが、二人の間の溝が少しでも埋まればいいなと彼女を連れていくことに。
一緒に車を見て、プランを考えたり、ローンを組んだりすれば、結婚へのビジョンも明確になるのではないか?
そんなことを思っていた。
後で気づいたことだが、彼女は将来のビジョンが明確になるどころか 「重い」という返事が帰って来た。
私は突き放されたと思い、すごくショックを浮けてしまった。
そんなことがあり、私は彼女に1つの提案をしてみる
「一週間お互い何も干渉しない時間を作ったらどうか?」
彼女は了承してくれた。
この一週間、お互いに干渉しないことで、何かに気づけるのではないか。
お互いにそう思った。
そして一週間何も行動を起こさないと決めたその前日
彼女から一通の手紙を貰った。
直筆の手紙である。
その中には、二人の間に温度差があること、この一週間の間に色々なことを考えながら過ごしてみよう。
そんなことが書かれていた。
普段、私への思いを言葉にしない彼女が誠実に
私はその手紙を何度も読み返し、そして何度も涙を流した。
彼女から渡された封筒の中には手紙と、一枚の手書きの絵が入っていた。
その絵はとても丁寧に描かれており、その絵もまた私の涙を誘った。
その手紙とイラストを見たのが休日の前で、朝まで泣き続けて、朝になっても泣き続けた。
結局、私は休日の殆どの時間泣いていた。
悲しくて悲しくて。
感動の涙と、悔し涙が一緒になり、よく分からないことになっていた。
泣き疲れて涙が出なくなった頃、私は干渉しないと決めていた彼女に一通の手紙を送ることに
手書きのものを渡そうかと考えたが、待っていられない
なので、電子手紙という形で彼女に思いを伝えることに。
ちなみに、電子手紙というのはこういったもの
このブログを書いているのが、ちょうど干渉しないと決めていた一週間なので、その後の展開はまたブログにして思いを発散しようと思う。