前回は人生で初の彼女をマッチングアプリを使って作るも、一ヶ月もかからずフラれた話をした。
では、その続きを思い出してみよう。
今回、使ったマッチングアプリはペアーズやユーブライド、ゼクシィなどの婚活アプリと呼ばれるものこれらのアプリは基本的に月額料金を払えば、それ以上お金が発生することはない。
最初に免許証などの身分証明書の写真をサイト側に送る必要があり、これをしなければメッセージも送れない仕様になっている。
とはいっても、当然のようにサクラや業者が山ほどいて、暇潰し程度の考えでやっている人も大勢いた。
アプリ内でメッセージのやり取りをするためには、自分と相手が互いに「いいね」する必要があった。
「いいね」とは、TwitterやInstagramなどの「いいね」と同じもの
お互いに「いいね」して、さらにアプリ内でメッセージを何通もこなし、その後はLINE IDを聞き、LINEでの会話に移る。
そこで会う予定を立てるのだ。
そこから彼女を作るのだから、途方もない努力が必要になる。
ネットで出会う人というのは、基本的にいつ連絡が来なくなってもおかしくない。
明日会う約束をして、いざ会いに行こうとすれば
「忙しいからまた今度」と今度など一生来ないような文章が平気で送られてくる。
また、複数の異性と連絡をとって複数の人と会う約束をするのは当然のようにやっていた。
こういう手段を取らなければ、誰とも出会うことが出来ないからだ。
今回5人ほど会い、内4人は最初に会ったきり連絡をしてこない。
いきなり副業の話を持ちかける人、一緒に映画を観に行き、楽しかったなーと思いながら連絡を取ろうとすればブロックされている。
こんなことばかりだ。
最後の一人、後に二人目の彼女となる人物と出会う。
歳は同い年で、かなりの無口。
だが、LINEでは長々と興味のあることを話しかけてくるお喋りな面がある。
2回目のデートのあと、付き合うことに。
私は、とりあえず付き合わなければ相手のことは何も分からないという考え方だ。
生理的に受け付けないタイプでなければ、付き合ってみる。
そういう考えに後ろめたい気持ちはあったが、マッチングアプリの性質を考えると立ち止まってる場合ではなかった。
この子は付き合っても何も性格が見えてこなかった。
女友達のまま、変わることはなかった。
男女の関係にはならず、一緒に歩くときも私の3歩後ろを歩いていた。
もうダメだ。
話しかけても、「うん」とか「そうだね」くらいしか話してくれない。
そもそも何で告白をOKしてくれたのだろうか。
そんなことを思い、彼女に問いかける。
「俺たち付き合ってるよね?」
相手は何も答えない。
私も色々話題を振って話しかけたりしていたが、そんな努力が何も実らなかったと思うと悲しくて仕方がなかった。
彼女とはお別れすることに。
世話好きの私だが、これではお人形遊びと変わらない。
このあと、アンインストールしたマッチングアプリを再起動し、また恋人探しへと途方もない努力をすることになる。
次回、三人目の彼女の話。